Opus 4.8
https://www.anthropic.com/news/claude-opus-4-8
https://gyazo.com/12d4af9fde49464423ca0859db2a0202
開いていたAnthropicの公式発表ページ(2026年5月28日付)を読みました。Claude Opus 4.8について、特に前バージョンのOpus 4.7との違いを中心にまとめます。
モデル性能の主な向上点
最大の改善点として強調されているのが正直さ(honesty)です。AIモデルは根拠が薄いのに「進捗があった」と自信たっぷりに主張してしまう傾向がありますが、Opus 4.8は不確実性を率直に示し、根拠のない主張をしにくくなったとのこと。評価では、自分が書いたコードの欠陥を見逃さずに指摘する精度が4.7の約4倍に向上しています。
**整合性(アラインメント)**の面でも、欺瞞や悪用への協力といった「ミスアラインメントな振る舞い」の発生率が4.7より大幅に低く、同社の最良モデル「Claude Mythos Preview」並みの水準に達したと報告されています。
エージェント的なタスクでも判断力が鋭くなり、計画への異議を述べたり自分のミスを捕捉したりする能力が向上。テスターのコメントでは、コンピューター操作・ブラウザエージェントのベンチマーク(Online-Mind2Web)で84%を記録し、4.7やGPT-5.5から有意に向上したとされています。ツール呼び出しもより少ないステップで同等の知能を発揮できるよう効率化されました。
新機能・周辺アップデート(4.7からの変化)
価格は4.7から据え置きで、入力100万トークンあたり$5、出力$25。一方でfast mode(2.5倍速)は以前のモデルより3倍安くなりました。また、あるパートナー(Databricks)の事例では、PDFや図表などへのマルチモーダル処理が4.7比でトークンコスト61%削減と紹介されています。
新たに導入された主な機能は次の通りです。**Effort control(努力度の制御)**がclaude.aiとCoworkでモデルセレクター横に追加され、応答にかける思考の深さをユーザーが選べるようになりました(全プランで利用可能)。Opus 4.8はデフォルトで「high」に設定され、コーディングでは4.7のデフォルトとほぼ同じトークン数でより良い性能を出すとされています。
Claude CodeにはDynamic workflows(研究プレビュー)が追加され、数百の並列サブエージェントを使った大規模タスク(数十万行規模のコードベース移行など)に対応。さらにMessages APIがmessages配列内のsystemエントリを受け付けるようになり、プロンプトキャッシュを壊さずにタスク途中で指示を更新できるようになりました。
まとめ
公式の位置づけとしては、Opus 4.8は4.7に対して「控えめだが確かな(modest but tangible)改善」とされています。要点は、正直さ・自己検証能力の大幅向上、アラインメントの改善、エージェント性能とツール使用効率の向上、そしてfast modeの値下げや努力度制御といった使い勝手の改善、という組み合わせです。
なお、より詳細なベンチマーク比較はページ内の表とSystem Cardに記載されていますが、ここでは公式の説明に基づく要約にとどめています。具体的な数値の一覧をご覧になりたい場合は、ページの比較表を一緒に確認することもできます。